フィリピン・バナウエ旅行記~その2:世界最大の棚田巡りとちょっと温泉~

1ヶ月半前になりますが、ベトナムのテト(旧正月)を利用してフィリピンに行ってきました。世界最大の棚田をこの目で見てみたいと思い、弾丸日程で行くことを決定。夜行バスでバナウエに向かうところで力尽きた前回の続きです。

バナウエ観光の始まり

バスは朝6時にバナウエにつきました。フィリピンの公共交通機関はとっても寒いのですが、外に出ても寒い。山奥に来たなーという感です。ちなみに、フィリピン航空もとっても寒かったのと、ショッピングモールもだいたい寒いのでこの国は冷房強めが好きなようです。 バスを降りると観光案内所で入場料のようなものを支払います。そしてここからがガイドによる客の争奪戦。いろんな人が声をかけてくるのですが、最初に声を掛けてきた人について行くことに。滞在時間が短いので1000円高く取られても、早く観光に出かけたほうが良いと思ったからです。1ドルでも安い安宿を探していた数年前とはちょっと気持ちが変わっているのかもしれません。 とりあえずカフェに行こう、ということなので街の中心にあるカフェへ。中心と言っても、バナウエはとっても小さい町で中心部は徒歩数分で回れるような大きさ。

声をかけてきたガイド

声をかけてきたガイド

ケースに並ぶパンを適当に選んで、インスタントコーヒーを選んで自分でお湯を入れて椅子に座る。カフェなのに、たくさんあるインスタントコーヒーの袋を選んで自分でお湯を入れるスタイル。ちょっとびっくりしたのですが、他の場所でも見かけました。 右のオジサンが声を掛けてきた人。観光所で客引きができるのは有資格者だけのようで、ガイドのライセンスをしきりに見せて安心させようとしてきました。それよりも、さっきからチラチラ見えている料金表を早く見せてほしいものです。 オジサンと色々話しながらあった高いコーヒーを頂く。別に美味しくもない、甘ったるいインスタントコーヒーが凍えた体に染み渡ります。思わずもういっぱいおかわり。地図を広げて、「どこ見に行きたいんだ」「ここはちょっと遠いから大変だぞ」「ここはきれいだけど1時間歩くぞ」といろいろと相談に乗ってくれます。 コースが決まったところで出発、というところで小さい別のガイドがきて、彼と一緒に行ってくれと言いました。さっきの写真の左の彼です。どうやらこのオジサンは元締めで、無資格のガイドに仕事を投げているようです。小さいガイドがいくらもらっているのかは知らないし聞いてないですがこの子も大変だなぁと思いつつ出発。

この車で案内するぜ

この車で案内するぜ

オジサンのニックネームは「ドンドン」。彼のトライシクル(3輪バイク)には日本語が書いてありました。日本人観光客に書いてもらったとのことです。紙に書いてもらったのを写したのか、ちょっといびつですが読める。小さいガイドに「ここに書いてある意味を教えてくれ」と聞かれたので教えてあげました。小さいガイドが運転するオジサンのトライシクルで出発。ちなみに、やっぱり、というあ、後で聞いたのですが小さいガイドはガイドのライセンスも、運転免許も持っていないようです。今更驚かないですが。

トライシクルからの景色

トライシクルからの景色

バナウエの中心から、細いくねくね道を登っていきます。棚田観光の始まりです。

世界遺産の棚田群

バナウエビューポイント

まず訪れたのが「バナウエ・ビューポイント」。直球のネーミングのところが一番近いビューポイントでした。

ビューポイントの看板

ビューポイントの看板

フロントサイドビューポイントと書いてあります。バナウエビューポイントと言っても、道沿いにいくつかの展望台があるそうです。

最初のビューポイントからの棚田

最初のビューポイントからの棚田

最初のところからの景色。これだけでも十分大きくて感動的なのですが、今写真を見て振り返るとあんまりきれいじゃないなという印象。田植え前の季節ということもあるのでしょう。

棚田、棚田

棚田、棚田

この棚田、かなりの急斜面に作られていてそれぞれの田んぼがとっても細いのです。よくこんなところに田んぼを作ったなぁと思います。田植え作業も全て手作業で行っているそう。機械も入れないよなー。

棚田の先端

棚田の先端

先端とも言えるところに来てみました。なんだか船のコックピットにいるような風景です。棚田の縁はわずか20cm程しかないのですが、ここを歩いて農作業を行うようです。

東芝の支援があったのでしょうか

東芝の支援があったのでしょうか

ふと振り返ると東芝の文字が。イフガオ州政府との協力で整備事業か何かを行ったのでしょう。全然知らなかったのですが、こういうところで日本企業を見つけるとちょっと嬉しくなりますね。

奥のビューポイントから

奥のビューポイントから

一番奥の展望台からの景色がこちら。これはすごい・・・。写真で見るのの10倍は感動するはずです。そうです、写真が下手ということです。

ハパオ(HAPAO)から見る棚田

次に向かったのがハパオ。ちょっと離れているのですが、景色が素晴らしいということで行ってきました。

ハパオに向かう悪路

ハパオに向かう悪路

この道が基本的に未舗装の悪路。一部区間で工事をしているものの、舗装路はほんとに一瞬で終わってしまいます。トライシクルはゆっくりゆっくりと進みます。

オイル休憩

オイル休憩

道中でオイル休憩。チェーンにオイルを補給。そのための使い古しのオイルをちゃんと積んでたんですね。

道中の景色

道中の景色

崖下を見てみるとそこにも棚田が広がっていました。エリア一帯、棚田があるんですね。こんな大きな範囲が全て棚田なんて驚きです。お手入れも大変そう。

しばらく走るとハパオビューポイント。

ハパオビューポイントから見る景色

ハパオビューポイントから見る景色

先ほどの景色とは違って勾配が緩やかで、こちらの方が僕が思う棚田というイメージに近かったです。まだ田植え前なので色が茶色いのがちょっと残念。

正式名称はハパオじゃないようです

正式名称はハパオじゃないようです

地図ではハパオと案内されていたのですが正式名称は違うのでしょうか。地元のおばあさんが何やら棚田を見下ろしてました。これからの農作業の計画でも考えているのでしょう。ちなみにこの写真の左の建物から右方面にワイヤーが伸びているのですが、この谷を横断して物資を運ぶワイヤーでした。写真の建物はそのワイヤーの操縦室です。

ワイヤー操作室

ワイヤー操作室

窓から覗いてみると驚くほど簡素でびっくり。米の収穫の時期になるとひっきりなしにワイヤーを伝って米が道路まで送られてくるそうです。

棚田を拡大

棚田を拡大

棚田をよく見てみると田植えが住んでいる区画が少しだけ見えます。ちょうど田植えを始める時期なのでしょうか。

田植え作業中

田植え作業中

よく探すといました、まさに今田植えをしています。完全に手作業なんですね。これは全ての棚田に植えるにはとても時間がかかりそうです。小さな農家がたくさんいて、大地主がいるわけではないとのことなので沢山の人が自分の田んぼの世話をするだと思いますが、それでもとっても大変そう。

しばらく棚田を眺めたところで帰路につきます。このビューポイント、カフェがあるわけでもなくただのほんとに小さな展望台。もう少し整備してくれればお金ももっと地元に落ちるような気もするのですがまだまだ観光客が少ないのでしょうか。ちなみにこの棚田の中を1時間ほど歩くと温泉に辿り着くようなのですが、あまり時間もないので今回は諦め。

帰り道の景色も棚田

帰り道の景色も棚田

帰り道の景色も棚田。ずっと棚田というわけでもなく、森のの中を進んだりもするのですが、ビューポイントじゃなくてもこの景色は綺麗ですよね。

道路工事

道路工事

先程も書きましたが、道中はかなりの悪路で工事中箇所も多いのでこのように5分ほどの足止めを食らうこともしばしば。ちなみにいま、左の舗装路に迂回できるように道を作ってくれています。

舗装中

舗装中

工事現場はこの通り。全線この舗装が完了したらかなり観光地としても良くなりそうです。町の人々の移動も増えそうですね。

こんなところにも日本国旗

こんなところにも日本国旗

ちょっと遠いのですがこんなところで日本国旗を見つけました。どうやらこの舗装事業は日本の支援で行われているようです。日本人が知らないところで頑張っている日本。こういうことの積み重ねがあるから、どこに行っても歓迎してもらえるんですよね。先人たちに感謝。

街に戻って昼食

そろそろお昼なので街に戻って昼食。

バナウエ中心部

バナウエ中心部

これがバナウエの中心部。一番高い建物でも4階建てほどでしょうか。

学校を見下ろすレストラン

学校を見下ろすレストラン

ガイドの人がおすすめしてくれたレストランがこちら。街を見下ろせるテラス席のあるレストラン。街の真ん中に川があったんですね。街中坂だらけでまさに山の中にある街という感じです。

なんだかヘルシーなご飯

なんだかヘルシーなご飯

なんだかご飯もヘルシーでいい感じ。お茶はティーパックですがこの街でインスタントではないドリンクを見ていないのでこれが普通なのでしょう。ガイドの方は別の所で食事してくると言って去って行きました。ここは観光客向けで高いということですね。

バタド(Batad)に行くのをやめてバガーン(Bangaan)を見下ろす

もう地名を並べても何がなんだか分からないですね。当初の予定ではバタドという街に行こうと思っていたのですが山道を1時間歩くということで辞めました。

山道からの景色

山道からの景色

山道の入口まで行ってやめたのですが、これが完全に登山レベル。山から見下ろす谷にも棚田は広がっていました。地元の人はもっとすごい山道を農作業に行っているんですよね、これ。

バガーン方面へ

バガーン方面へ

バタドから戻ってバガーン方面へ。それにしてもこの道路看板。

バガーンの集落

バガーンの集落

バガーンの集落を道路辛味おろして通過。棚田の中に集落がるこの感じもいいですね。でも実際住むことを考えると、道路に出るためにこの距離を歩かないといけないのは大変そう。

バガーン集落

バガーン集落

ここに住んでる人々はこの基本的にはこのなかで生活しているのでしょうか?

ドゥクリガン(Docligan)温泉

もう棚田は十分楽しんだので棚田以外の見どころがないかということで温泉へ。さらに先に進むとドゥクリガン温泉があります。

谷を流れる川

谷を流れる川

道路から見下ろす川。

ここに温泉があるそうです

ここに温泉があるそうです

この川沿いに、温泉があるそうです。

集落に向かって降りていきます

集落に向かって降りていきます

トライシクルを停めて集落に向かって降りていきます。20分ほど歩くそうなので色々とガイドとお話してみました。彼は18歳で大学に行くためのお金を稼ごうとガイドの仕事をしているようです。バイクの運転しかできないから、この仕事をしていると言っていました。

川の近くまで、棚田の縁を歩いて行くとそこに温泉がありました。歩いてきた疲れも吹っ飛ぶ・・・と思ったのですがなんだか汚い。

温泉とご対面

温泉とご対面

温泉が期ているのは2つだけだったのですが、どちらも栓がない。どうせあまり人がいないだろうから勝手に貯めて浸かろうと思ってたのですが無理でした。

確かに温泉・・・

確かに温泉・・・

以前シンガポールの温泉に行った時はバケツにお湯をためて足湯をしたのですが、それもできず。源泉は熱くてとっても気持ちよさそうなのに、残念。

生活感満載の吊り橋

生活感満載の吊り橋

隣の浴槽(?)では地元の人が洗濯をしていました。振り返ったところにある吊り橋はなんとも生活感が満載。しかも、ちょうど洗濯物を持った人がわたっていました。ここでは温泉は洗濯の場所のようです。

市内に向かって道路工事の悪路を走る

温泉も楽しんだことだし、市内にも帰ります。帰りのバスは午後7時発。まだまだ余裕はあるのですが、道は悪路だし、何よりもこの道路工事が行く手を阻みます。

破壊した石で通行止め

破壊した石で通行止め

道を広げようと山側の岩を破壊したあとはこのとおり通行止め。これは諦めるしかないですね。10分ほど待ちぼうけ。

積み終わるまで道が開きません

積み終わるまで道が開きません

破壊した岩はトラックに積んで運び出しています。この通り積み終わるまで道が開きません。この工事が全て終わると道幅も今よりは広がり、舗装もある道ができるそうでうす。そうなるとここの観光スタイルも変わってくるのでしょうか。

石を積み上げて道を作る

石を積み上げて道を作る

一部完成しているところの写真がこちら。石を積みあげて谷を埋めています。全部コンクリートを使わずに、砕いた石を再利用しているんですね。山奥で資材が少ないならではの工夫なのでしょうか。石を積んでいるのでどこにでもいそうな普通のおじさんでした。

工事待ちのジープニー

工事待ちのジープニー

観光ツアーのジープニーもこれでは待つしかないですね。というか、この悪路をこれで走るのはいくらジープとはいえ大変そう。

悪路。

悪路。

ちなみに工事前の箇所はこんな感じの超悪路。走るのもゆっくり、ゆっくりです。

市内中心部を散策

散策と言ってもとっても小さい町、行くところもありません。

市場の前にはトライシクルが並ぶ

市場の前にはトライシクルが並ぶ

中心の市場の前にはトライシクルが並んでいました。これだけ並ぶと圧巻。

青果市場

青果市場

市場に入ってみました。結構整理されていてきれいな市場です。

美味しそうな果物

美味しそうな果物

果物も美味しそう。値札が英語というだけで一気にハードルが下がる気がしますね。食事のたぐいは売っていなかったので早々に退散。

バスが出るまであと1時間ほどあったのでバス停横の売店兼カフェでコーヒーブレイク。5ペソコインを入れるとインスタントコーヒーが出てくる自動販売機という優れもの。

バスでマニラへ

バスに乗ってマニラへ。行きと違って普通の席だったのぐっすり眠りました。マニラに着いたのが午前3時半。とりあえずジョリビーで朝ごはん。

ジョリビーで朝食

ジョリビーで朝食

こうして0泊3日のバナウエ弾丸ツアーが終わりました。強行日程だったけど本当に行って良かったです。バスの中で寝れる人には是非おすすめしたい世界遺産観光でした。

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