都心を電気自動車で走れる乗り捨て可能なカーシェアリング「Times Car PLUS × Ha:mo」未来を感じた

シェアリングエコノミーの中でも私が注目しているのがカーシェアリング。車が使いたい!と思ったときにその場で車を借りて使える、と聞くととても便利そうです。

運転手付きのUberやGrabなどは私も普段東南アジア等で利用しているのですが、荷物を運ぶ時など自分で運転したいケースもよくあります。

早速タイムズカープラスに会員登録して、使ってみたらかなり未来を感じました。これ、もっと広まって欲しいなぁ。

サクッと読める目次

日本のカーシェアリングの現状

好きなところで車を借りて、好きなところで返す。

それができたら最高ですよね。

 

カーシェアリングはここ数年で一気に利用が広がってきており、対応ステーション(駐車場)も日本中に広がっています。

その中でも国内最大手なのが「タイムズカープラス」。

コインパーキングの「タイムズ」を運営する会社が運営しており、日本全国47都道府県に1万を超えるステーションがあります。

新幹線で行った先で2時間だけ車を使う、なんていう使い方もできて便利です。

早く使っている姿を見てみたい!という方はスクロールして記事後半にお進みください。

実は、基本的には乗り捨てができない!?

しかし、このカーシェアリング、基本的には乗り捨てができないのです。

現行の法律では、借りたステーションに戻さなくてはならないので、2地点間の片道移動には使えません。

なので「ちょっとショッピングモールに行ってたくさん買い物をして帰ってくる」という使い方にはとても良いのですが、

「目的地まで車で行って、長期的な予定の後に帰る」という使い方をすると、駐車場代とレンタル料ばかりがかかってしまうのです。

具体的な例で考えると「自宅~目的地(30分)+駐車場(5時間)+目的地~自宅(30分)」のような事例です。

しかも、その駐車場がカーシェアリング拠点だとしても、そこで返すことはできずに、借りたところまでもって帰らないといけないのです。

これはもったいないですね。

 

なぜこんな事になっているのか、日経ビジネスオンラインで詳しくまとめられていました。

それは「専用駐車スペースの確保」というハードルだ。乗り捨てを提供するには、「乗り捨て専用」の駐車スペースを複数台分確保する必要がある。利用者は原則専用スペースにのみ駐車が可能で、逆に専用スペースに一般車が駐車することはできない。さらに事業者側にとっては、利便性も考慮すると「台数の1.5~3倍の駐車スペースを用意する必要がある」(タイムズ24のタイムズカープラス事業部長 内津基治氏)。

現行の法律ではコインパーキングに空きがあったとしても、カーシェアリング専用の枠が空いていなければ戻すことができず、そのカーシェアリングの枠はコインパーキングとしては使えないそうなのです。なぜここまでも駐車場について厳しくなっているかというと、違法駐車が増えないようにするための措置とのこと。

駐車監視員が厳しく取り締まっている今、借りた側としても違法駐車はぜずにどうにか空いている近隣のステーションまで返そうとするとは思うのですが、現在はそういうことだそうです。

夜行性トラベラー(所長)
借りる際に返すステーションを登録するようになっているので、コインパーキングの空き状況を監視して、返却地と指定されたコインパーキングでは枠を確保する(枠のないところには返却できない)など、ITで解決できそうなので、いつかもっと自由になってほしいです。

乗り捨て可能な「Times Car PLUS × Ha:mo」

上の記事にもある通り、各社ひとまず撤退してしまった「乗り捨て可能なカーシェアリング」ですが、業界最大手のタイムズカープラスではトヨタ自動車と共同で実証実験として東京の都心部に限り今もサービスを継続しています。

それが、「Times Car PLUS × Ha:mo

気になるエリアはこちら。

Times Car PLUS × Ha:moのエリア

エリアは一言で言うと都心の東側、ですね、ちなみに上の表示は"区"単位になっているので、各区を選択すればかなりのステーションがあります。

個人的には新宿付近によく行くので、山手線の内側全域をカバーしてくれたら最高です。

クルマは?というと、駐車場を確保するために、普通車1台分の枠で3台分の枠を確保できる小型の電気自動車が使われており、定員は1名。

乗り捨て可能な車種はCOMSとi-ROAD

値段も15分206円と、全然高くありません。

バイクのように縦に乗るなど、2人乗車可能な車になると使いみちが更に広がりそうですね。現在の法律では出来ないですが・・・。

夜行性トラベラー(所長)
【車種について補足】
この電気自動車は「ミニカー」と呼ばれる、原動機付自転車(いわゆる原付)と自動車の両方の性質を持った車両として法律で定義されています。原付なので排気量は50cc(電動の場合は出力0.6kW)以下で、自動車専用道路は走れず、定員は1名、ナンバープレートは小さいものが後ろにつきます。自動車の性質として、普通免許が必要であり、法定速度は60km、2段階右折も不要です。一言で言えば、「一般道は普通に走れる1人乗りの車」ですね。

普通の車のほうが使い勝手も良さそうですが、電気自動車が使われているというのも近未来を感じます。

乗り捨てのできるカーシェアリングで東京をドライブ

先日、仕事でお台場に行く機会があり、せっかくなのでこの乗り捨て可能なカーシェアリング使ってみました。

お台場は、公共交通機関を使うとゆりかもめやりんかい線で行くことになるのですが、どちらも遠回りなので遠く感じてしまいますが、実は銀座から晴海通りを通っていけばとても近く、20分ほどで行くことができてしまうのです。

まさに、カーシェアリングを使いたくなるルートですね。

スマホのアプリで予約

予約は専用のアプリから行います。

地図から出発地と到着地を選ぶだけの簡単予約。

Times Car PLUS × Ha:moを予約する

いまステーションにある車両と、充電状況がわかります。

予約をしたら、出発地のステーションに向かいます。

※以下、別の日に利用した写真を使っているので、場所と日付は様々です。

いざ、乗り込み!

ステーションで予約した車を探しましょう、といってもすぐに見つかるはずです。

予約した車がそこにあります

スマホの画面に表示されているナンバープレートの番号をチェック。

ちなみにこの車はミニカー登録のため、ナンバープレートは後ろにしかありません。

会員カードをここにタッチ

フロントガラスの左上に会員カードをタッチ。これで貸出処理完了です。

トランクも中型のスーツケースが入る大きさ

トランクは中型スーツケースが入りそうな大きさ。もちろんビジネスバッグや書類は余裕で入ります。

スマホはここに

運転席の横にはスマホホルダーがついています。

Times Car PLUS × Ha:moアプリはナビと連携しており、そのままカーナビを起動することも可能。

もちろん音声で案内もしてくれるので、慣れない道も安心です。

東京の街をドライブ

いざ、出発!

小型の電気自動車なのですが、普通の車のように運転できます。

電気自動車なので、加速も意外と早く、最高速度は60キロちょい。

50キロ以上出すとちょっと振動が大きいかな、という感じでしたが、東京の街を走るには十分なパワーです。

銀座アップルストア前

銀座のアップルストア前で赤信号で停車中の運転席からの景色。横幅は狭いですが、思った以上に普通の車です。

ただ、幹線道路で60キロで走っていると煽られることもありました。制限速度を越えた運転ができる車ではありません(もちろんしてはいけないのですが)ので、素直に道を譲りましょう。

スピードメーターの右側は8つのメモリで電池残量を示しており、残り2つになったら最寄りの充電ステーションに行くことになっています。

小型の電気自動車は珍しいので、運転していると結構周りからの視線を感じます。特に信号待ちでは、かなりの歩行者がこちらを見ていました。

銀座の街で記念撮影

せっかくなので銀座の街と記念撮影。

大都市東京と、パーソナルモビリティ、近未来な感じがかなりマッチしているのではないでしょうか。

まとめ

カーシェアリングは乗り捨てができるだけで一気に使いみちが広がるな―と本気で思いました。なんなら、毎日の通勤で使ってもいいくらいです。営業もこれでいけます。

もっというと、今は地下鉄や山手線を使って移動している移動をすべてこれで行けそうです。もちろん電車と車はそれぞれに良さがありますが、どちらも自由に選べる未来が待ち遠しい。

今のところ私の行動範囲は全てカバーされておらず・・・都内の、せめて山手線全域まで広がってくれたら、もっともっと嬉しいです。確実に、もっともっともっと使います。

東京オリンピックの頃には、東京では電気自動車が日常の足として使われている、なんてなったら最高ですね。

なんといっても、東京の夜景の中ドライブするのは、一人だとしても最高ですよ。

こんな記事もいかがでしょう