関西国際空港で荷物のラッピングを利用したらおもてなしとはなんなのかを考えさせられた

先日の関西国際空港からの出国ではダンボールいっぱいのお土産を持って帰ることになったので荷物のラッピングをお願いしました。

海外でラッピングをお願いすることは何度もあったのですが、日本でのラッピングは初めて。

ラッピングを通しておもてなしってなんなんだろうと考えることができました。

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驚いた点:ラッピングがとっても丁寧

ラッピングの機械って日本も海外も同じような仕組みになっているんですね。

台に荷物を載せて、くるくるくると透明のラップをどんどん巻いていきます。

途中から90度回転させて、2方向から巻くのも同じ。

驚いたのは、そこからです。

 

ラッピングしたスーツケースの取っ手を丁寧にくり抜き始めました。

取っ手をくり抜く

くり抜いた後は、周りを透明なテープで補強しています。

さらに、スーツケースの下のタイヤの部分もくり抜きました。

タイヤをくり抜いて、補強

タイヤの部分がくり抜かれているのがわかります。

さらに、地面に設置する面やくり抜いた穴の周りをていねいに透明のテープで補強しています。

スーツケースの取っ手が複数ある場合はすべての取っ手、そしてタイヤを全てくり抜いて補強してくれるので、しっかりと転がして持っていくことができます。

こんなラッピングは初めて見たので、驚きました。

驚いた点:長蛇の列

もう1つ驚いたのが、かなり並んでいるということ。

東南アジアではラッピングに列ができているなんてことはほとんどありませんが、関空では私の前には3組ほど並んでいました。

ラッピングに並ぶ列

こんなに並んでいるなんて、よっぽど治安の悪い国に行く人が多いのだろうか・・・?

と思ってしまうほどでした。

 

一部の国では空港職員が現地警察と結託して、受託手荷物に白い粉のようなものを混入させて、受け取ったところで警察官が出てきて賄賂を要求する手口があると聞いたことがあります。

そういう話を聞いてしまうと、口が空いたカバンを預けるのは非常に怖いのでこうやってラッピングをする気持は良くわかります。

ちなみに私がラッピングをした理由は、雨季の東南アジアに到着した際にダンボールが雨ざらしになって崩壊するのを避けるためです。

実際に雨ざらしの場所に一時的に置かれることや、荷物を投げるように扱うことは東南アジアでは日常で、ダンボール崩壊もやらかしたことがあるのでしっかりラッピングしてもらおうと思いました。

 

それにしても、全然私の番が回ってきません・・・。

結局、4組目の私のラッピングが終わるのは並び始めてから30分たったところでした。

空港に余裕を持ってきていれば良いものの、チェックイン時間が迫っていたらと思うとちょっと恐ろしいです。

東南アジアでは2.3分で終わるのが普通なので、その感覚で並んだら驚くほど時間がかかってしまいました。

前後の欧米人も時計を気にしていたりと、落ち着かない様子。

おもてなしってなんだろう?

このラッピングサービス、ある意味で極端なほどに「日本らしさ」が出ているような気がします。

仕事はとってもていねいで、ラッピングされたバッグを受け取ったときの驚きと満足度は絶対に高いんです。

相手が求めているものを遥かに超えるクオリティで返してくれているのは間違いありません。

でも、空港のチェックインカウンターの直前で締切が決まっているところで、立ったまま30分も並ばせるのはどうなのでしょうか。

スピードか、品質か、完全に関西国際空港のラッピングサービスは品質の方に振り切っていたと感じましたが、個人的には「ダンボールが壊れずに目的地まで持っていける」という目的に対してはかなりの過剰品質だったのではないかと思います。

もちろん、品質が高いのは嬉しいのですが、「すぐ終わる」という要素も品質ですよね・・・。

これも含めて、日本文化の体験、なのでしょうか。

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