先日、最新型のANAのビジネスクラスに搭乗してきました。
ウェブサイトでも一番大きく紹介されており、全室通路側でフルフラットという驚きの作りです。
いくつかあるビジネスクラスのシートの中でも最高峰のこのシートの乗り心地を、恥ずかしげもなくたくさん写真を撮ってきたのでお伝えさせてください!
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これがANAが誇る最新鋭ビジネスクラススタッガードシートだっ!
ANAのビジネスクラスシートの中でもずば抜けて評価の高い最高峰のシート、それがスタッガードシート。
スタッガードとは「互い違いの」という意味であり、その名の通りシートを互い違いに配置することで、全席通路側&フルフラットを実現しているのです。
このシートはボーイング787-9という機体を使って運行されるビジネスクラス等に設定されています。機体を選んで乗るなんて、マイルを貯め始める前までは「どんな飛行機マニアだよ!」と思っていたのですが、、、今やっとその理由がわかりました。
ボーイング787-9のシートマップがこちら。
機体前方の席がそのスタッガードシート。紫色はサイドテーブルです。
ちなみにボーイング787-9を世界に先駆けて導入し、この機体で世界初の定期便を運行したのがANA。
この期待、シートにかける想いはそれはそれは強いのだと思います。
そんなANAが誇るビジネスクラス最高峰シート、乗る前からワクワクしていました。
スタッガードシート全景
実は今回チェックイン時に「窓側の席と通路側の席どちらがよろしいでしょうか?」と聞かれたのです。実は窓の横にある一人がけシートにも窓側と通路側があったのです。
こちらが「通路側」のシート。
シートの横にある大きなサイドテーブルがスタッガードシートの特徴。
こちらが「窓側」のシート。
サイドテーブルが通路側にあり、座る位置が窓側なのでした。
このサイドテーブル、A4書類やノートパソコンをラクラクおいておくことができる大きさです。
離着陸時は物が置けないのですが、機内で読書や作業をする事が多い私にはカバンの中にあるもしかしたら使うかも、というものをすべて置くことができてとても便利でした。
横から見るとこんな感じで、シートピッチ(前後の幅)はベッドの長さで190cmとエコノミークラスの86cmと比べて2.5倍以上あるのです。
シートの設備も素晴らしかった!
座るとまず大画面ディスプレイが目に入ってきます。タッチもできるモニターは18インチの大画面。
個室感あふれるシートでの大画面は、映画鑑賞に最高ですねー!
リクライニングすると画面に手が届かなくなるので、操作はタッチよりもリモコンのほうが楽にできました。画面に手が届かないなんて、なんとも贅沢な悩みです。
足元もとても広いので、早速足を伸ばしてみると奥まで届かない・・・。
広さに感動です。
日中便はアメニティはなしで、持ち帰り可能なスリッパがついているのみ。
なにか記念品がもらえると嬉しいのですが、それは期待しすぎですね。
ヘッドホンはパナソニック製のとてもしっかりしたもので、機内の騒音をかなり減らしてくれました。
映画を見ているときに客室乗務員に話しかけられても聞こえないほどです。
ブランケットはANAビジネスクラスで共通の厚いタイプ。
これ、暖かくていいんですよね。
シートポジションはリクライニングだけでなく、前後にも動かすことができます。
先ほど、モニターが遠すぎるという贅沢な悩みをお伝えしましたが、解消してしまいました。
ホテルのようなDO NOT DISTURBボタンもこのシートの特徴。これを押すと椅子の上の表示が光ることで、客室乗務員に起こされることなくゆっくりと過ごせるのです。
出たばかりの頃はチープだと言われていたサイドテーブル周りも、今では木目調となりそれなりに高級感がある見た目になっています。
USB電源と100Vユニバーサル電源があるため、スマホやパソコンの充電はバッチリ。
その奥には機内誌などが入るスペースがあります。
昔は(チープな作りと言われていた)ドリンクホルダーがあったそうなのですが、今はヘッドホンホルダーとなっています。
更に、サイドテーブルの下からはスライド式の大型テーブルがあります。
折りたたみ式のテーブルなど、ちょっとグラグラしたり斜めになったり継ぎ目が気になったりするものですが、このテーブルは出し入れの動作も何度もやりたくなるほどにスムーズで、グラつきもなく大きさも大きく、最高のテーブルでした。
サイドテーブルと合わせれば本を開きながらパソコンを開き、マウスのスペースも十分にあります。
写真では左にコントローラーが見えますが、搭乗中はコントローラーを常に引き出しておきました。
すぐに一時停止をしたり、明るさを調整できるので便利です。
ハノイ-羽田便機内食メニュー
ハノイ・羽田便の機内食メニュー。
3ヶ月に1回のペースで変更されているので、古いメニューかもしれませんが参考にしてみてください。
シャンパン・ワインのメニュー。
正直お酒は飲まないのでわかりません、が、その説明文からこだわりが伝わってきます。
ベトナム発のメニュー。和食と洋食から選ぶことができ、洋食はメインを選ぶようになっています。
こちらは日本発のメニュー。
日本発だとハーゲンダッツがあるのに、私が乗ったベトナム発は「アイスクリーム」。
ハーゲンダッツ、食べたかった。(笑)
いざ、搭乗!機内食と映画を楽しむ至高の時間
前置き?が長くなってしまいました、ここからが搭乗記です!
最初は緊張していたけど最近は慣れてしまった優先搭乗で機内に入るとスタッガード空間が広がっていました。
スタッガードシート初体験だったので、この景色を見て「ついに、これに乗れるんだ」とワクワクしてきました。
と同時に、いろいろ写真を取りたいけどちょっと恥ずかしいなぁ、と思ったのも事実です。
まぁ、結局撮りまくることになるのですが・・・(笑)
搭乗前はラウンジでゆっくりすごす
登場前はハノイのビジネスクラスラウンジでゆっくり過ごしました。
とても明るく開放的な良いラウンジでした。
欲を言えば、食事とサービスはまだ改善余地があるかも。
ウエルカムドリンクを頂き離陸
席に着くと客室乗務員さんに挨拶をいただき、ウエルカムドリンクを頂きます。
すみません!思わず、、、、飲んでしまいました。
あっ、写真!と思ったときにはもうそこには指の跡のついたカップがありました。
指の跡がつくほど、キンキンに冷えたオレンジジュース、とても美味しかったです。
もちろんシャンパンも選べます。
機体は滑走路へ向かいます。
滑走路の11Rという表示がよく見えました。
シートベルトを再度確認して、いざ、離陸。
ハノイの空港の周りに広がる水田が眼下に広がります。
離陸後は青い空に乾杯
離陸後安定飛行に入ったところでおつまみとドリンクのサービス。
せっかくの機会なので、シャンパンを1杯だけ頂いてみました。
うん、豪華なのですが、ワタクシ、やはりお酒は味がわかりません。。
ふと窓の外を見ると真っ青な空に白い雲と白い機体が美しく見えました。
エンジンにはロールスロイスの刻印。
機内食と映画を楽しむ最高の時間
飲めないのにお酒を飲んでみたところ、早速酔ってきてしまったので読書をやめて、なにか見たい映画がないか、コントローラーを握って映画の一覧を眺めます。
今回は「永遠の0」を観ることにしました。
ヘッドホンは音もよく、思わず没入してしまいます。
客室乗務員さんにメニューを聞かれたので洋食をチョイス。その時にすぐに映画を一時停止できるようにコントローラは常に隣においておきました。
しばらくするととても美味しそうな食事が来ました。
コース料理を一度に乗せたような構成。
味も申し分なし!さすがはANAのビジネスクラスです。最高です。
その後も、何度も乗務員の方が「「ドリンクはいかがですか?」と声をかけてくれます。
コーヒーを頂いたり、お茶を頂いたり、いたれりつくせり。
お酒が好きな方はシャンパン、ワイン、日本酒、ウイスキーなどに心が踊るのでしょう。
酔っていたこともあってか、映画を見ながら涙を流しまくっていたので、正直話しかけられるのはちょっと恥ずかしかったです。。(笑)
ドリンクの下に敷いてくれるペーパーナプキンも涙を拭いてグシャグシャにしてしまいました。。
今思えば、こんな時のためにDO NOT DISTURBボタンがあったのかもしれません。
はい、永遠の0、いい映画でした。
追加で軽食もいただいちゃいました
さっき美味しい機内食を食べたばかりなのに、もっというとハノイの空港ラウンジででも食事をしたばかりなのに何故かお腹が空いてきてしまいました。
メニューから「柚子香る鶏豚そばスープ」を頂きます。
「いまお湯をお入れしたところですので、2分ほど待ってからお召し上がりください」とのこと。
一緒に八女茶もいただきました。これも、美味しかったです。
普段改めて緑茶を飲むことはないので、緑茶の美味しさを思い出しました。
一風堂とANAの共同開発で生まれたというこの商品、名前が鶏豚スープ?わかりにくいな、、と思っていたのですが・・・
ANAのシンボルカラーである「トリトンブルー」にちなんだ、ANAの機内限定の「鶏豚(トリトン)そばスープ」
シンボルカラーのトリトンブルーとかけていたのですね。「とりぶたすーぷ」とばかり思っていました。。
フルフラットで就寝!ここで痛恨のミス!
飲めないお酒を飲み、美味しいご飯をいただき、映画を楽しみ、追加でラーメンまで頂いて、満足!
ということで羽田までの残り1時間半ほどは寝ることにします。
シートを倒して、、、おやすみなさい。
本当はここで東京西川が作ったというベッドパッドを敷くのですが、そんな事も忘れて寝てしまいました。最後の最後で、ツメが甘かったです。
と言いつつ、なくても十分快適だったので、良しとします。
降りたくなくなるような最高の時間でした
機内が明るくなって起きると羽田へアプローチ中。
日本の明かりが見えてきました。
ただいま日本、ありがとうANA。
結論:陸マイラー最高
マイルの貯め方を知るまではビジネスクラスなんて一生に一回乗れればいいと思っていましたが、これからは何度でも乗れそうです
マイル、最高です。