【書評】「言葉にできるは武器になる。」を読んで小田和正さんの歌声を聞いて考える夜
言葉にできるは武器になる。

「言葉に出来ない」ことは、「考えていない」のと同じである。

という見出しが衝撃的な「言葉にできるは武器になる。」という電通のコピーライターの方による本。

ブロガーにも参考になる部分がとてもあったので紹介します。

単なるテクニックにとどまらない言葉の強化法が詰まった一冊

コピーライターの方の本なので、コピーライティングのテクニックやノウハウが詰まっているのかな、と思っていると大間違い。

3章構成の1章からテクニックにとどまらない本質的な内容が詰まっていました。

この1章を読むだけでも、この本の半分以上の内容が詰まっているように思えました。

強い思いから発された「内なる言葉」がすべての始まり

言葉には「内なる言葉」と「外に向かう言葉」があるとこの本には書かれています。一部ネタバレになってしまいますが、この本を読んで重要だと思ったことを私自身の解釈で紹介致します。

本音と建前、と言ってしまうとちょっと乱暴かもしれませんが、自分が自分自身に対して発している言葉が内なる言葉。

人は強い思いを持って何かに取り組んでいるとき、自分自身に対して強い言葉を投げかけているものです。

それに対して、誰かに言われてなんとなく動いているとき、自分自身に対して自分の言葉では語りかけていないでしょう。

強い言葉は自分自身に対して発されるような言葉で、その根底には強い思いがかならずあるのです。

人は、強い思いに乗った言葉を聞くことで、自ずと動かされるのです。

コピーライティングを始め、文章を書くときは「強い思い」がなければ始まらない。

まずは、自分自身の強い思いに光を当てて、それを言語化できるようにならなくてはならない。

・・・このようなことが第1章に書かれていました。

思考を深める方法と言葉にする方法

第2章、第3章で書かれている内容はその思いを深めていく方法と、それを効果的に伝える方法です。

このあたりからは実践的なテクニックになるので、気になる方はこの本を読んでみてください。

言葉を作る方法というタイトルの本ですが、自分の内に秘めた思いをしっかりと認識して言語化することに紙面の半分以上が割かれています。

プレゼンテーションを行うときや、文章を書くとき、面接に臨むとき、私達は言葉で自分の思いを表現する必要があります。

そこで最も重要になってくることは言葉のテクニックではなく、自分が考えていることを言語化して深めることだ、というのがこの本の主張でした。

第3章ではプロのコピーライターが行うテクニックが紹介され、その言語化した思いを効果的に伝える方法が書かれています。

大学生の就職活動から始まり、自分の思いを伝える場面がたくさん出てくる若者に薦めていきたいと思える良書でした。

小田和正さんの歌声を聞いて考えてみた

「言葉に出来ない」ことは、「考えていない」のと同じである。

この本の表紙に書かれている文章である。これを読んであの名曲「言葉にできない」を思い出しました。

私が生まれる前の曲ながら、テレビCMなどで使われてきたこの名曲は「言葉にできない」と歌っています。

終わるはずのない愛が途絶えた
いのち尽きていくように
違う、きっと違う
こころが叫んでいる

ひとりでは、生きていけなくて
また、誰かを愛している
こころ、悲しくて
言葉にできない

lalala lalala
言葉にできない

「違う、きっと違う」と小田和正さんの心の声が伝わってくるかのような、内なる言葉を比喩を使って歌っていました。

ラララ~というサビの歌詞も「言葉にできない」ほどの悲しさ、くやしさ、嬉しさを表しています。

とても良く考え抜いた上で「言葉にできない」という言葉を使っている、素晴らしい文章なのだと感じることができました。

もしも、この本を読んでからこの曲の歌詞を初めて読んだとすると「対句」とう文章の型を使っているかのように感じます。

言葉にできないほどの強い思いを言語化して、うまく扱えるようになろう

言葉にならない程の強い思いを感じることがあれば、これはチャンスとばかりに言語化できるように練習していくことで、自分の言葉の力が強くなっていきます。

その結果、相手に伝える方法として「言葉にできない」という言葉を使うこともあれば、あなたならではの表現が使えるようになっていきます。

その第一歩として、私はこの本が大いに役立ちました。

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